納豆の栄養価の高さについて

【納豆が含む栄養素】

納豆は日本が誇るスーパーフード!

たんぱく質・ビタミン・食物繊維など、私たちの体に必要な栄養素をとても多く含む食品です。

納豆一食分(50g)に含まれる主な栄養素を見てみましょう。

 

【納豆一食分50g(喜納豆1/4)に含まれる主な栄養素】

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上記の表に書かれた栄養素は、他の食材に比べて納豆が多く含む栄養素です。その他にもビタミンB6、ビタミンE、カリウム、カルシウム、葉酸などの栄養素も豊富に含みます。

 

【納豆の健康効果】

1,納豆菌・・・腸内環境を整える。

納豆が持つ納豆菌は、腸内を酸性化させ、善玉菌の増殖を促します。善玉菌が増えると、腸内環境が整い便通もよくなります。また、納豆菌は細菌やウイルスの働きを抑える作用もあり、風邪の予防にも役立ちます。

食品から摂取した善玉菌は1日ほどしか定着しないため、毎日摂ることが大切です。


2,ナットウキナーゼ・・・血栓ができるのを防ぐ。

納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素は、強力な「血栓溶解作用(血の塊を溶かす働き)」を持つため、心筋梗塞(しんきんこうそく)や脳梗塞(のうこうそく)の予防に適しています。

ナットウキナーゼは納豆菌と違い熱に弱いため、ナットウキナーゼの効果を十分に得たい方は、納豆の加熱調理は避けましょう。


3,大豆イソフラボン・・・ホルモンバランスを正常に導く作用。

大豆イソフラボンは、納豆の原材料となる大豆の胚芽に含まれるポリフェノールの一種です。女性ホルモン(エストロゲン)と似た作用を持っており、女性ホルモンの分泌が低下したときに、ホルモンの代わりに作用します。更年期を迎えた女性は、エストロゲンが減少し、更年期障害が起きやすくなりますが、大豆イソフラボンを摂ることで症状を改善することができます。


4,大豆サポニン・・・過酸化脂質の増加を抑える。

大豆サポニンは抗酸化作用を持ち、体内で過酸化脂質がつくられるのを抑制します。過酸化脂質は血管壁に付着して動脈硬化を進行させますが、サポニンを摂ることで動脈硬化を予防することができます。さらに、血液中のコレステロールや中性脂肪を低下させることも確認されています。

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【納豆を食べてはいけない場合とは】

納豆に多く含まれるビタミンKは、血液凝固因子(けつえきぎょうこいんし)の合成を助ける作用がある為、不足すると出血が止まらなくなってしまいます。他にも、カルシウムが骨に沈着するのを助ける作用もあり、私たちの体に必要な栄養素です。

ですが、血栓症(けっせんしょう)や心房細動(しんぼうさいどう)などの患者さんに処方される抗血液凝固薬(こうけつえきぎょうこやく)である「ワルファリン」、「クマジン」、「ジクマジン」を服用している方は、ビタミンKの摂取に制限があるかと思いますので、納豆を食べる際は、ファミリードクターへ指示を仰いで下さい。

※納豆50gあたり435㎍のビタミンKを含みます。

【納豆のQ&A】

 

Q)納豆を冷凍しても問題ないのか?

A) 納豆を冷凍しても問題ありません。実際にカナダのスーパーで手に入る納豆の殆どが一度冷凍された納豆です。納豆菌はマイナス100℃までの環境で生き延びることができるため、冷凍した納豆からでも納豆の効果を十分に摂ることができます。ただ、他の食品と同じく一度冷凍すると水溶性のビタミンは多少抜けてしまいます。また、出来立て本来の風味も多少損なわれてしまいます。

ですが、納豆は食べ合わせ次第で、より栄養を効率的に摂ることができます。ビタミンが流れてしまうことを気にされるお客様は下記ボタンより納豆の食べ合わせをお試し下さい。


Q)納豆は夜に食べたほうが良いって本当?

A)納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素は、強い「血栓溶解作用」を持っており、その効果は約12時間とされています。血栓ができやすいとされる時間が就寝後6、7時間なので、夕食に納豆を摂ることで血栓を予防することができると言われています。

Q)納豆の表面が白くなっているのは問題ないのか?

A)納豆の表面に白い膜ができていることがありますが、こちらは納豆菌の菌層です。問題なく大豆が発酵した証拠ですので、安心してお召し上がりください。また、白い膜とは別に白いぶつぶつがある場合ですが、こちらは「チロシン」というアミノ酸の結晶なので、こちらも全く問題ありません。


Q)納豆を加熱調理すると良くないって本当?

A)納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素は、熱に弱く50℃以上になると活性が弱まります。ナットウキナーゼの効果を十分に摂りたい方は納豆の加熱調理は避けましょう。                


Q)賞味期限を過ぎた納豆を食べることはできるのか?

A)賞味期限を数日過ぎたからといって体に害が出ることはありません。賞味期限は納豆のアンモニア臭がきつくならず美味しく食べられる期限です。ですが、納豆の粘りが弱くなっている場合は、お控え下さい。